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渡辺 邦夫*; 三枝 博光
JNC TY7400 2000-004, 62 Pages, 2000/05
地下水流動機構把握のための調査・解析手法の開発と精度の向上、それらの体系化を目的に、地下水流動特性評価プロセスの構築に向けた研究を実施した。本研究は、主に 1)地下水が流れる「場」の性質を的確に捉えることを目的とした研究、2)地下水流れのメカニズムを把握することを目的とした研究、3)調査計測・評価技術の開発を目的とした研究、から構成されている。1)割れ目系岩盤の地下水流動を評価するために、割れ目系のモデル化・解析手法の開発に関する研究を実施した。その結果、原位置調査から地下水流動を支配する割れ目系の規則性を抽出・把握するとともに、その調査結果に基づく、水理地質構造のモデル化手法や地下水流動解析手法を構築した。2)地下水流動解析における重要な因子の一つである不飽和特性に関する研究を実施し、逆解析法による地盤の不飽和特性の評価方法を構築した。3)難透水性岩盤における水理学的特性を評価するための蒸発量測定装置の開発に関する研究を実施し、低蒸発性岩盤(低透水性岩盤)における蒸発量測定精度を向上させるための試験方法を示した。また、広範囲な領域を対象とした水収支を把握することを目的に、地下水モニタリングシステムの構築に関する基礎的研究を実施した。その結果、広範囲な領域を対象とした水収支の把握やモニタリングデータの相互関係を評価する上で、ニューラル・ネットワークモデルによる解析手法が有効であることを示した。
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PNC TJ1449 96-006, 288 Pages, 1996/03
岩盤内に空洞を掘削した場合、その周辺岩盤には不飽和領域が発生すると考えられる。この不飽和領域では、酸素を含んだ空気の侵入により岩盤の酸化還元状態が変化し、これに伴い岩盤中の物質移行特性が変化することが考えられる。しかし、現段階ではこの不飽和領域の範囲を定量的に把握する手法は確立されていない。本研究は、今後数年のうちに岩盤中の不飽和領域をある程度定量的に把握できるための計画手法を開発することを最終目的としている。今年度は(1)不飽和領域のメカニズムに関する基礎研究、(2)不飽和領域の計測手法に関する基礎研究に関して、岩石試料を用いた室内実験を行い、基礎的な知見を得た。
not registered
PNC TJ1449 95-005, 252 Pages, 1995/03
岩盤内に空洞を掘削した場合、その周辺岩盤には不飽和領域が発生すると考えられる。この不飽和領域を定量的に評価することは安全性能評価上必要であり、これを原位置で計測する技術を確立しなければならない。本研究は、今後数年のうちに岩盤中の不飽和領域をある程度定量的に把握できるための計測手法を開発することを最終目標としている。今年度は(1)不飽和領域のメカニズムに関する基礎研究、(2)不飽和領域の計測手法に関する基礎研究に関して、岩石試料(多胡砂岩)を用いた室内実験を行い、基礎的な知見を得た。
向井 雅之; 神山 秀雄*; 田中 忠夫; Z.Wang*; Y.Zhao*; Z.Li*
Proc. of Asia Congress on Radiation Protection, p.673 - 676, 1993/00
低レベル廃棄物の浅地層処分に対する安全性評価手法を確立するため、中国輻射防護研究院との研究を共同で実施した。その一つとして自然降雨条件下の野外試験を、中国黄土高原の野外試験場ピットでH,Co,Csを使用して実施した。自然降雨条件における土壌水の複雑な時間的・空間的挙動を調べるため、降雨量、蒸発量等を観測した。蒸発量は熱収支と渦相関を組合せた方法で観測値を解析し求めた。土壌水分持性曲線と不飽和透水係数を採用した数値モデルを開発し、ピット内の土壌水挙動を求めた。求めた土壌水の挙動を用いて、Hの移行を数値的に評価した。核種の移行解析を行う前に注意深く土壌水挙動の評価を行うことにより、複雑な自然降雨条件下のH分布の経時変化を説明することができた。
前原 直; 恒岡 まさき; 横倉 賢治; 本田 正男; 沢畠 正之; 坂本 慶司; 関 正美; 池田 佳隆; 三宅 節雄*
Plasma Devices and Operations, 1(2), p.141 - 154, 1991/10
1MWクライストロン電子銃部における経年変化による耐電圧劣化を抑制するために、電子銃部の改良を行った。改良点は、各電極間の寸法をさらに最適化することにより、各電極表面の電界強度を軽減することと、無コーティングのカソードからイリジウムをコーティングしたカソードに交換することにより、カソードからのバリウム蒸発量を抑制することである。改良の結果、クライストロンの最大ビーム電圧が、84kVから94kVまで印加することが可能となり、周波数2.17GHzにおいて、今までの最大高周波出力1MW、10secから1.4MW、10secの安定な高出力化を達成した。さらにJT-60LHRFシステムでの約200日間の動作試験において、耐電圧劣化による保護インターロックの動作回数が、改良前のクライストロンに比べて10%以下となり、改善されていることが確認された。
笠井 昇; 瀬口 忠男
JAERI-M 90-155, 35 Pages, 1990/09
本報告は、FRPおよび高分子材料の放射線劣化におよぼす照射温度効果について検討するため、1989年3月に高崎研究所線照射室に設置された極低温照射試験装置の運転特性について調べたものである。装置は円筒状の照射容器の外周に18本のCo-60線源を配置する方式で、液体窒素用と液体ヘリウム用の2種類の照射容器が用いられる。装置の運転特性は、主に照射の線量率と照射容器内の液化ガスの蒸発量について調べた。線量率は液体窒素用照射容器で3.510R/h(9.010C/kg・h)液体ヘリウム照射容器で3.010R/h(7.710C/kg・h)であった。照射容器内の液化ガスは照射により蒸発量が多くなり、液体ヘリウムでは照射時において未照射時の30倍の蒸発量であった。本装置では照射時において、液体窒素や液体ヘリウムの供給および液面制御が正常に行われることが確かめられた。
山内 俊彦; 永見 正幸; 仙石 盛夫
Japanese Journal of Applied Physics, 19(9), p.1737 - 1743, 1980/00
被引用回数:6 パーセンタイル:34.8(Physics, Applied)DIVAトカマクプラズマ中における金属不純物の挙動を調べることを目的として、ルビーレーザ光を金属膜に照射する方法によって金属不純物の注入を行った。この報告ではルビーレーザ光を用いた金属不純物注入法に関する設計および注入量について述べる。注入された金属不純物は、金およびアルミニウムである。パイレックスガラス板に蒸着されたこれらの金属膜にルビーレーザ光を照射し金属蒸気を生成させ、更にDIVAプラズマ中に混入,浸透させる。この方法では、(1)膨張する金属気体の分布が二乗余弦分布より鋭いこと,(2)金属試料の蒸発量の制御が容易であること,(3)金属気体の注入速度をレーザ光強度により可変できること、などの利点がある。